関東地震を予測して被害を最小限にしましょう

長周期の揺れとその対策

災害

震度では表現できない揺れ

東日本大震災発生時、震源から700キロ以上離れた大阪で震度3の揺れを観測しました。通常これくらいの揺れであれば、被害が出ることはないのですが、大阪の超高層ビルではエレベーターが停止し、壁や天井が一部破損するなどの被害が出ました。なぜこのようなことが起こったのでしょうか。この被害をもたらした原因は長周期地震動です。ゆっくりとしたリズムで揺れるこの地震動は、超高層ビルなどの高い建物を揺らしやすく、特に上層階での揺れ幅は数メートルに達することもあります。この大きな揺れによってビルの壁は損傷を受けますし、それに加えて、固定されていない室内物品が激しく動き回るので、上層階にいる人は大変危険な状態になることが予想されます。しかし、このような長周期の揺れは、地上にいる人には揺れを感じにくく、木造家屋などの低層の建物にもあまり影響がないため、「震度」の大きさには殆ど反映されません。震度3で被害が生じてしまったのはこのためです。現在は「震度」とは別に「長周期地震動階級」という指標が作られ、長周期地震動の強さが4段階(階級1〜4)に分けて発表されるようになりました。さらに、2018年からは緊急地震速報に長周期地震動予想が加わる予定で、階級3以上の揺れが予想される地域に警戒を呼び掛けます。また、被害が予想されるビルやマンションでは、揺れを軽減する制振ダンパーを取り付ける対策が進んでおり、揺れ幅や揺れる時間の長さを大幅にカットできる効果が期待されています。また室内のものを専用のテープなどで固定しておくことも大事となります。